MT4でバックテストを行う方法の詳細について説明する。

なおMT4の基本的な使い方についてはこちらを参照いただきたい。

MT4とは

MT4はメタトレーダー4という世界で最も使われているFXのソフトである。

これは為替だけでは無く、株やクリプトカレンシーなどのチャートも使用することが出来る。ただしそれはブローカーのサーバーより取得できるデータにより異なる為、全てのMT4でそれらが使用できるわけでは無い。

MT4を使用するメリットとしては「自動売買」「インディケーター」「スクリプト」を使用できるという点である。クリプトカレンシーの業界の場合には各取引所からAPIを取得して自動売買を構築する為、取引所一つ一つプログラミングが異なる。

MT4は10年以上前からあるソフトであり、世界中にプログラマーがいる。その為、自動売買プログラムの作成を容易にすることができる。またそれらのプログラムは基本的にはMT4に対応しているブローカーであればどこでも使用することが可能である。例えばFXOPENで自動売買プログラムを作ったとしてもXMで使用することが出来るのである。

MT4に関しての詳細はこちら

自動売買とは

自動売買の読み方

自動売買とは「自動で売買する事」である。「自動売買プログラム」「エキスパートアドバイザー ( Experts Advisor ; EA ) 」などと呼ばれる。

EAはMT4で使用するエキスパートアドバイザーの頭文字を取ったものであり、MT4以外の自動売買プログラムをEAと称する事は無い。

自動売買を使うメリット

自動売買を使うメリットとしては「自動」である事。

他にも「プロと同様のトレードが出来る」「メンタルは関係ない」「簡単に稼げる」などといった情報も聞くことがあるが、これらは必ずしも正しいとは言い難い。それは自動売買といえど必ず利益があるわけでは無いからである。

この様な間違い情報がしばしば溢れかえっているFX業界である事を理解し、自動売買を使用していただきたく思う。

無料で使える自動売買のプログラムはこちら

自動売買を使うデメリット

もちろん自動売買を使うデメリットもある。それは自動で損をどんどん重ねる事である。

前述した通り、FXの自動売買は絶対儲かるというものでは無い。プロと同じ取引方法だから大丈夫という様なものでも無い事を理解していただきたい。

特に危険なのは「ナンピン」「マーチンゲール」である。これらは少しの利益を得るために、資産の全てを失う危険がある取引方法である。EAを使用する際にはそのEAがどういった物であるのかを把握し、使用する事が求められる。

「初心者でも大丈夫」「ただセットするだけ」という言葉は決して間違えでは無い部分もあるが、より安全に安心して自動売買を使用するにはある程度の知識は知っておくべきかと思う。

バックテストとは

バックテストって何?

バックテストとは過去の状況でテストを行うものである。

未来の取引結果の保証することはできないが、過去に良い結果だったものは将来的に良いだろうという期待がある。

バックテストは「ストラテジーテスター」を使用して行うことが出来る。ストラテジーとは「戦略」の事であり、それをテストする仕組みである。

設定値を最適化

バックテストはただ過去の価格推移でテストを行うというものでは無い。

最適なパラメーターを設定するのに非常に役立つ。パラメーターを何百、何千通りを手作業で行うのは困難である。それを一括で行う事が出来る。

それにより最適な設定を見つけ出す事が出来る。これをいわゆる「最適化」と言う。

EAの使用前の準備

ポイント
  • EAのファイルをフォルダーに移動。
  • 再起動するとインストールされる。

フォルダーの場所を調べる

EAをインストールするには自動売買のファイルを特定のフォルダーに移動しなければいけない。

MT4のウィンドウのタブにある「ファイル」→「データフォルダーを開く」からMT4のフォルダーがどこにあるかを知る事が出来る。

開いたフォルダーから「MQL4」をダブルクリックして移動する。

「Experts(エキスパート)」をクリックする。ここがEAが入っているフォルダーである。このフォルダーにEAを移動させる。

移動させるのはドラッグ&ドロップでも良いし、コピー&ペーストでも構わない。

なおこの「Experts(エキスパート)」のフォルダーのショートカットを作成すると、容易にEAのインストールを行う事が出来る。

MT4を再起動

MT4は起動する際にEAなどのプログラムをインストールする。MT4が稼働している場合には一度閉じてから再度開く必要がある。

方法としてはソフトの右上にある「X」をただクリックするだけである。

この操作を行いインストールができた場合にはナビゲーターにEAが反映されている。

バックテストの準備

ポイント
  • バックテストは過去の価格推移でテストするもの。
  • 最適な設定を知るためにも使用できる。
  • 事前にヒストリーデータを入手する。

ヒストリーデータの最大バー数を変更

バックテストを行う前に、ヒストリーデーターを入手するが、その前にオプションの設定を少し弄る。

まずMT4の上部タブにある「ツール」→「オプション」をクリックするとオプションが開く。

オプションの画面の中から「チャート」をクリックする。

「ヒストリー内の最大バー数」を「999999999999999」の様に入力する。これは適当に入力しているだけだが、「OK」をクリックした後には自動で最大のチャート数に変わる。

「OK」をクリックした後には、このように最大数に自動調整される。

バックテスト用のデータをダウンロード

バックテストに使用するチャートのデータは「ヒストリーセンター」にある。

MT4のタブにある「ツール」→「ヒストリーセンター」でそこに移動する。

「通貨ペア」「時間足」を自身が使用したいもの選択し「ダウンロード」をクリックするとダウンロードされる。

EURUSDの15分足でバックテストしたい場合には、通貨ペアとして「EURUSDの15分足」と「EURUSDの1分足」の2つをダウンロードする。

ここでなぜ1分足のデータも取得するのかだが、理由としては「TICK(ティック)」を使用する場合には必要であるからである。

ティックとは最小単位のデータである。これはローソク足の様な「始値」「終値」「高値」「低値」と言う様な部分的な情報では無く、価格が動いた全ての情報である。

ローソク足を形成する前には上がったり、下がったりと価格が推移する。EAの多くはローソク足の「終値」で取引するものが多いが、終値では無く現在価格でトレードするEAもある。

その様なEAをバックテストする際には、ティックを使用してバックテストを行うのが必然である。

ストラテジーテスターの使い方

ポイント
  • エキスパート設定からEAの設定が変更できる。
  • EAを選択し、時間足と通貨ペアをセットし、スタートするとバックテスト開始。

ストラテジーテスターを開く

バックテストを行う「ストラテジーテスター」を開くには「ストラテジーテスター」のアイコンをクリックする。

EAの選択

EAはタブをクリックして選択することが出来る。

通貨ペアと時間足

通貨ペアと時間足はバックテストをしたいものを選択する。

説明不要と思うが、「EURUSD」「15分足」でテストしたい場合にはそれらを選択する。

スプレッドの選択

スプレッドは価格差の事を言う。スプレッドを変化させてバックテストを行いたい場合には変更する。

当然だが、スプレッドが低いほど有利に取引が行える。バックテストとしては使用するブローカーのスプレッド範囲内で行うのがベターである。

つまり現在値を使用する事が多い。

ビジュアルモード

この「ビジュアルモード」にチェックを入れると、チャートを確認しながらバックテストを行う事が出来る。

注意点としては稼働が遅くなる事である。通常結果だけを得たい場合には外しておいた方が良い。

EAの設定を変更

EAのパラメーターを変更するには「エキスパート設定」をクリックすると画面が表示される。

設定を変更するには「パラメーターの入力」をクリックする。

バックテストの設定は値をクリックすると自由に変更することができる。

「スタート」「ステップ」「ストップ」は最適化をする際に変更する部分である。ストラテジーテスターの画面で「最適化」にチェックが無い場合には、反映されない。

またバックテストを行う金額も設定可能である。実際に使用する資金と合わせるのがベターである。

バックテスト開始

ストラテジーテスターの画面で「スタート」をクリックすると、バックテストが開始する。

バックテストの結果

ポイント
  • 結果のリスト、グラフ、レポートを得る事ができる。
  • レポートで取引の結果の概要を知る事が出来る。
  • スプレッドは結果の前提条件として知らないといけない。
  • 「プロフィットファクター」「最大ドローダウン」は重要なポイント。

バックテストの説明として、移動平均線(Moving Average)を使い説明する。これはデフォルトから入っているEAである。またパラメーターなどはデフォルトである。

EAのテスト状況

バックテストの状況は緑色のバーで確認できる。これが右いっぱいに来ているとテストは完了している。

結果を確認

ストラテジーテスターの結果は下にあるタブ「結果」をクリックして確認する。

ここではいつどの様な取引を行ってどうなったかを一覧のリストとして表示される。

  • 時間:トレードを行った時間。いつ取引が行ったかがわかる。
  • 取引種別:どういう取引をしたかを示される。「SELL(売り)」「BUY(買い)」「CLOSE(クローズ)」などが表示される。
  • 数量:取引ロットのことである。
  • 価格:取引時の価格である。
  • 損益:取引による損益がわかる。
  • 資金の残高:その時点の資金の額を示している。これはグラフで見た方がわかりやすい。

結果のグラフを見る

バックテストの結果のグラフは直感的にわかりやすい。グラフを確認するには、「グラフ」のタブをクリックすれば良い。

なおMT4にデフォルトで入っている「Moving Average(移動平均線)」を使ったバックテストではこの様に右下がりの結果になる。

レポートを確認する

「レポート」をクリックすると取引の結果の概要を確認できる。

結果を見るときに以下の点を注意して確認していただきたい。

  • スプレッド:バックテストを行った際の前提条件である。これを無視して結果を確認しても意味がない。
  • 利益:利益が出たかが一眼で分かる。一番直感的にわかりやすい指標である。
  • プロフィットファクター:「利益 / 損益」で計算される指標。これは高いほど利益が出ている。1.0が中間点である、それ以下は損している事を意味する。逆に1.0以上は利益が出ている。プロフィットファクターを2.0以上が良いEAの目安となっている。
  • 最大ドローダウン:ポジションがある時のドローダウンである。ドローダウンの値が高いものはリスキーであり決して良いEAでは無い。

このレポートを保存するには、「右クリック」→「レポートの保存」をクリックして保存先を指定する事で可能である。